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![]() 医療法人財団 荻窪病院 副院長 看護部長・認定看護管理者 私の場合、「看護師になりたい」というよりも「手に職をつけたい」という思いのほうが強かったんです。というのも、私はもともと看護師を目指していたわけではなく、高校生の頃に一般大学を受験したのですが、失敗。一年浪人しているんです。このときは、自分の将来像も目指す道もはっきりとは見えていませんでした。「私は何がしたいのか」と、浪人期間に冷静になって考えてみて、「とにかく手に職をつけて、ひとりの女性として自立しよう」と看護学校へ進学することを決めました。数ある専門職のなかでも看護師を選択したのは、その頃ちょうど離島の医師不足が話題になっていたということもありますね。
私にとって看護職は職業ではなくて、「看護職=私自身」なんです。看護師には転職を繰り返す方と一つの病院に長く勤める方と、二分化されているように思いますが、私の転職は30年以上のキャリアで一度だけです。子供も3人いますし、家庭との両立を考えて通勤の便を重視したところ、家から一番近い病院がこの「荻窪病院」でした。それからもう20年以上。患者様も職員も地元の方が多く、今では病院そのものが私の生活の一部となっています。 しかし、私だってはじめからそう思えていたわけではありません。看護師になりたての頃は「仕事は仕事」と割り切って考えていたのですが、年を重ね経験を積むうちに考え方も大分丸くなってきたみたい。まるで川の中の石のようですね。 病院の危機的な社会情勢が騒がれているなか、「荻窪病院」では「いかに病院を維持・発展させていくか」という取り組みが始まり、昨年からセコムの提携病院になりました。これに伴い、「地域における、超・急性期病院を目指す」という長期ビジョンのもとに、先駆けとして2008年2月に循環器センターを立ち上げました。循環器内科・心臓血管外科のドクターチームやME(臨床工学技士)が入って来る等の画期的な出来事に、他部署も活気付いて病院全体が良い方向に成長していると感じます。 今、「荻窪病院」は私が20年以上見てきた中で初めての大きな変革の時期にあります。歯がゆいくらいに保守的だった以前の体制がガラリと変わり、初めは戸惑っていた職員たちですが、最近では「自分たちで行動し、自分たちで変えていく」という意識が一人ひとりに芽生え始めてきました。新しいことにチャレンジしつつも、地域密着であることを誇りに思う気持ちを忘れない。これが「荻窪病院」のこだわりです。
看護職は生涯教育だと思いますので、常に自分で課題を持って、その解決に取り組んでいる方です。 就職説明会などで学生さんとお話していると、「大病院で働きたい」、「小児看護師になりたいから小児病棟に勤務したい」など、はなから職場を限定してしまっている方が多いようです。しかし、大事なのは自分自身が「何が学びたいのか」という明確な目的が持てているかどうかです。施設は山のようにありますが、どんな施設にも長所と短所があるものですから。 まずは、「5年後になりたい自分」を想像してみて下さい。私が高校生の頃はそれが出来ていなかったのですね。たとえ職場が同じでも、そのビジョンがあるかないかで得られるものが大きく変わってくるはずですし、私たち周囲の職員もサポートがしやすくなるのです。
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